第二次世界大戦後の日本軍の残虐行為に対する訴追2024年02月22日 17:23

政治学者ゲイリー・J・バスは、書籍『東京の審判 (Judgment at Tokyo)』の中で、第二次世界大戦後の日本軍による残虐行為の訴追を検証し、国際法の真の有効性を訴えている。

2024年2月22日にXでシェアしました。
New York Timesの有償サブスクリプション数は、1000万人。
無償でヘッダーを見ている人もいるので、歴史修正主義*は国内の自己満足でしかないように思います。

*歴史学において歴史修正主義(れきししゅうせいしゅぎ、英: historical revisionism)とは、歴史の再定義や再解釈の言説を指す用語である。一般に否定的・批判的な意味合いを込めて使用されることが多く、特に第二次世界大戦に関わる戦争犯罪・戦争責任に関わる議論で、それを否定または相対化する言説を指して歴史修正主義という用語が使用される。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E4%BF%AE%E6%AD%A3%E4%B8%BB%E7%BE%A9

・・・さらに微妙なことに、主犯格が都合よく自殺したドイツとは異なり、日本では東条英機元帥兼首相が胸を撃ち抜かれながらも生き延び、最高指導者である裕仁天皇の指紋(これもまだ生きている)が戦争努力の至るところに残っていた。・・・

アメリカは、日本兵が何万人もの中国市民を虐殺・強姦した1937年の南京征伐のような残虐行為の責任を、東条と日本軍エリートの一部に負わせることで、この地域の不満を和らげ、同時に天皇裕仁を戦火から十分に高く引き上げ、アメリカが納得できる自由資本主義に臣民を従わせることができると期待した。しかし、中国の法学者、梅汝翁を含む何人かの連合国側の裁判官は、日本の軍国主義にも同罪があると見なし、天皇を引きずり下ろしたいと考えていた。

東条とその仲間の軍司令官たちは、常に天皇のために身を挺してきた。裁判が始まって2年後の1948年、死刑囚たちは俳句を披露し、絞首刑に処された。天皇自身は助命され、日本は計画通り一党独裁の民主主義国家となり、米国の揺るぎない同盟国となった。

書籍名詳細
JUDGMENT AT TOKYO: World War II on Trial and the Making of Modern Asia | By Gary J. Bass | Knopf | 892 pp. | $46

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