WSLのLinuxでのマウスポインタの大きさを調整する方法2023年09月01日 15:53

VirtualBoxなどの環境では、基本的な環境がインストールされていますが、WSLではカーソル設定がデフォルトでは入っていないようです。

WSLのLinuxにおいて、マウスポインタが異常に大きい場合は、
Try this >
Size - integer value
echo "Xcursor.size: Size" > ~/.Xresources
xrdb -load ~/.Xresources
Size 12に指定することで、通常の大きさになりました。

以下URLの最後に書かれている方法です。
https://github.com/microsoft/wslg/issues/61

WSLのDebian 12と以下URLのSalomemeca/Ubuntu-22.04により確認しました。
https://code-aster.org/forum2/viewtopic.php?id=27156

ゴルピーコーヒーに行ってきました2023年09月02日 15:03

久しぶりにゴルピーコーヒーに行ってきました。
苦くなくて、フルーティなものを探してもらいました。
ブラジル Araraは、お店の方がおっしゃっていたように、パカマラのようなフルーツ感がありました。
コーヒー品種 Araraは、BingのChatによると、
「ブラジルで人気のあるコーヒー品種の一つ、カップスコアが90点台に達すこともあります」
とのことです。

WSL専用のPistachio Linuxをインストールしました2023年09月04日 16:50

Microsoft StoreでPistachio Linuxを見つけました。

https://apps.microsoft.com/store/detail/pistachio-linux/9P41G2MV9CQ3?hl=ja-jp&gl=jp

インストールすると、Debian/testingがすぐに動きました。オープンCAEには他のdistroを加える必要がなさそうです。

以下のオープンCAEソフトの動作を確認しました。
1. ElmerFEM(ソースコードからコンパイル)
Intel oneAPIのHPC ToolkitとMKLを使用。
 MKLのParadisoソルバーの並列計算ができました。
 ElmerGUIも問題なく動作しました。

2. Salome meca 2022
sidのリポジトリを一時的に利用してsingularity-containerをインストールすると、簡単にセットアップができました。

3. Paraview 5.11.1
tar.gzファイルを解凍するだけで動作しました。

フリー・オープンソースの電磁場解析ソフト/ONELAB2023年09月11日 19:02

英語で検索すると、"Free and Open Source Software for Electromagnetic Engineering: a Review."
というIEEEの資料が見つかりました。

興味はFEMなので、FEM関係の概要は以下の通りです。
"There is a very interesting and promising project, named ONELAB (Open Numerical Engineering LABoratory), that is worth considering. At present, the project is based on
Gmsh: pre- and post-processing
GetDP: solver"
例題紹介付きで紹介されていました。

ONELABの概要は、以下のURLに記載されています。
https://indico.cern.ch/event/1015906/contributions/4264253/attachments/2231196/3780607/onelab_cern_210422.pdf

https://getdp.info/doc/texinfo/getdp.html#Gmsh-examples
What is GetDP?
GetDPは積分微分方程式の数値解法のための科学的なソフトウェア環境であり、 物理的な問題(電磁気、熱、力学など)や数値的な手法(有限要素法、積分法など)との 結合が可能です。様々な次元(1次元、2次元、2次元軸対称、3次元)や時間状態(静的、過渡的、調和的)の問題を扱うことができます。GetDPの主な特徴は、離散的な問題を定義するデータ構成(ユーザがASCIIデータファイルで記述)と、これらの問題の記号的な数式表現との間の緊密性にあります。

Other FEM codesとして、
Elmer FEM
FEniCS
NGSolve
FreeFEM
XLife++
があげられていました。

ONELABのInteractive_Electrostaticsのテンプレートを用いて球の電場解析(2D軸対称)を行ってみると、GmshのGUIから設定ができました。

解析結果と手計算値は合っていました(内周11V/m、外周0.11V/m)。

ONELABによりRemeshするとメッシュが粗くなるので、細かいメッシュをmshファイルとして保存し、Remesh Automaticallyのチェックを外せばそのメッシュで計算します。

解析結果は、簡単にParaviewファイルにエクスポートできます。

裏技になりますが、Salomeからメッシュをエクスポート、Gmshでインポート・msh形式で保存。
メッシュと同じ名前のgeoファイルを作ると、Salomeのメッシュにおいても計算できました。

ONELABの電場解析精度2023年09月12日 18:22

ONELABで球の電場解析(2D軸対称モデル)を行い、手計算値と比較しました。
メッシュは四角形の1次要素です(Salomeで作成しました。2次要素はNGだった)。

±1.5%程度でギザギザしていますが、中心値はほぼ計算値通りです。

メッシュが複雑になるとpvtu形式へのエクスポートができなかったので、WSLのDebian 12でGmshをコンパイルし、WSLのGmshからpvtu形式に変換しました。Paraviewからデータを抽出しました。

まだ、計算はしていませんが、ONELAB / GetDPの電場解析で有用なのは浮遊電極を設定できることです。

浮遊電極がない場合に限定されますが、今のところ以下のソフトが使いやすいと思っています。
・静電容量を計算する:ElmerFEM
・軸対称モデルで電位、電界を計算する:Salome_meca, PrePoMax
・3次元モデルで電位・電界を計算する:FrontISTR(MUMPSソルバーを使えば計算が速い)