LinuxマシンからSpotifyを使う2025年09月14日 14:23

Spotifyの公式サイトSpotify for Linuxを機械翻訳+抄訳します。

ここでは、Linux向けSpotifyのさまざまなインストール方法をご覧いただけます。Linux向けSpotifyは、開発用LinuxマシンでSpotifyを利用したいと考えたエンジニアたちの情熱の結晶です。

彼らは余暇を利用して開発を進めており、現時点では当社が積極的にサポートするプラットフォームではありません。

WindowsやMacなどの他のSpotifyデスクトップクライアントとは体験が異なる場合があります。ご意見をお寄せいただくか、Spotifyコミュニティフォーラムの「デスクトップ(Linux)」掲示板で他のユーザーに助けを求めることができます。

Snap :

snap install spotify

Debian / Ubuntu (Spotifyのリポジトリを追加) :

curl -sS https://download.spotify.com/debian/pubkey_C85668DF69375001.gpg | sudo gpg --dearmor --yes -o /etc/apt/trusted.gpg.d/spotify.gpg

echo "deb https://repository.spotify.com stable non-free" | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/spotify.list

sudo apt-get update && sudo apt-get install spotify-client


Spotifyの公式な方針は、現時点において最も商業的になったCanonical ubuntuへの対応を主にしているようです(Snapを一番目に挙げています)。

ここには記載されていませんが、SnapはCanonical独占しており、これを嫌う開発者はもっと自由なFlatpakを使うと聞いています。

第3の方法として、Flatpak(主要なストアはFrathub)のSpotifyを使う方法があります。Search for “spotify”


Debian 13の環境において、添付画像のFlatpak版、debリポジトリ版をインストールして、動作確認を行いました。

どちらも正常に動作しました。

インターネットのボット対策2025年09月13日 20:24

ElmerFEMのフォーラムが多数のボットトラフィックにより、アクセスできない期間が長かったですが、対策としてCloudflareを導入したようです。 再開してからは、トラフィックが劇的に下がり効果があるようです。 WebスクレイピングやAIからの検索は多分、受け付けないと思われます。

https://www.elmerfem.org/forum/index.php


FreeCADのフォーラムにも別の対策が行われています。 https://forum.freecad.org/index.php?style=5

こちらは、オープンソースのTecharoHQ /anubisです。

https://anubis.techaro.lol/

https://github.com/TecharoHQ/anubis


ページが変わったときに、アイコン・キャラクターが表示されれば、ボットトラフィック対策の可能性が高いです。

ネイティブLinux環境(デュアルブート)を楽しむ2025年09月12日 13:17

Windowsとは別のドライブにDebian 13をインストール

VirtualBoxやWSL2などの仮想環境において、計算速度はネイティブ環境より若干遅い程度ですので、高度なグラフィック環境が不要なCAEなどの用途に使われています。 しかし、GPUのグラフィックは、実環境と比べて、機能・速度共に大幅に制限されます。


デュアルブートにすると、マシンのハードウェアに直接アクセスできるので、上記制限を回避できます。 UEFI/GPTが標準になってから約10年経過し、デュアルブートの環境構築が容易になりました。


素のGNOMEデスクトップで、比較的新しいGCCとLinux Kernelを採用したメジャーなディストリビューションはDebian 13とAlma/Rocky 10 (RHEL-10互換)があります。 リポジトリのソフトウェアの豊富さ、簡略化したコマンドが使用可能なDebian 13としました。


Debian 13のインストール、Nvidiaグラフィックの設定などを行い、希望した通りのNvidiaグラフィック性能が得られました。 記載していませんが、BlenderのレンダリングではCPUの3倍程度の速度が出ました。 詳細は、以下のリンク(zenn.dev)を参照お願いします。

ネイティブLinux環境(デュアルブート)を楽しむ

LinuxMintを22.1から22.2にアップグレードしました2025年09月08日 13:26

Ubuntu(運営はカノニカル)の商業主義的な姿勢が好きになれないので、Ubuntu以外のLinuxを使うようにしています。 Ubuntuからもっと自由なディストロへ


Linuxは以下の環境で使用しています(主にCAE用途です)。デュアルブート環境でDebianを使うのはLinuxMintより、Debianの方が好きな音質だったからです(Spotify, flac/wav音源再生)。

  • デュアルブートの環境は、Debian 13
  • WSL2は、Debian 12 と 13(一部コンパイルできないライブラリがあるので12も使用しています)
  • VirtualBoxは、LinuxMint-22.1(Ubuntu用のみバイナリファイルが公開されているソフト用)

LinuxMint-22.1は、Ubuntu24.04LTS"noble"のリポジトリに、LinuxMint-22.2”ドット1:xia、ドット2:zara”を加えて、Ubuntuの商業主義的な部分を削除するとともに、デフォルト設定を変更(カーネルなど)、管理ツールを追加したものです。


Debian, Ubuntuのドット以下のバージョンは、どのバージョンに使用しても最新版に更新されるのであまり意味がないです。 LinuxMintについては、(セミ)メジャーアップデートの位置づけであり、アップグレードするのに操作が必要になっています(時間も通常のアップグレード以上にかかります)。


アップグレード方法

LinuxMintのブログのページに記載されています。 "wel"でようこそ画面を検索して、アップデートマネージャーを起動し、“編集->Linux Mint 22.2 Zaraにアップグレード”を実行します。

How to upgrade to Linux Mint 22.2


2025/9/13追記:22.2のリリース情報

Release notes

新しいAMDプロセッサをサポートするため、Linux Mint 22.2ではHWEカーネル6.14を搭載しています。

ただし、このカーネルには以下の問題があります:

  • Virtualbox
  • 470ドライバーを使用する古いNVIDIAカード(このドライバーはNVIDIAによるサポートが終了しており、新しいカーネルをサポートしていません)

これらの問題に該当する場合は、LTSカーネル6.8を搭載したLinux Mint 22.1をインストールすることをお勧めします。

その後、HWEカーネルに切り替えることなく22.2へのアップグレードを実行できます。

VirtualBoxの速度低下(WSL2と共存時)が修正されました2025年08月27日 13:35

2025-Aug-26時点での最新リリース版での評価

従来は、isoファイル(そのまま使えるライブメディア、インストールメディアを兼ねたもの)が教育用メディアとして一般的でした。

最近は、CAEソフトの設定まで済ませたovaファイル(VirtualBox用)WSL2用のtar.gzファイルでの配布が増えています。

作り手、使用者共にメリットのある配布方法です。

売りは、ova (Best possible experience out of the box)、WSL2 (Ready to use distribution)です。


ovaファイルの例

オープンCAE勉強会@富山 openfoamのVirtualBox仮想マシン

Elmer Virtual Machines

tar.gzファイルの例

ElmerCSC / elmer-wsl

Salome Meca 2024.1 on WSL


近頃、VirtualBoxが頻繁に更新されています。ARM対応が最大の話題となっていますが、x86_64ユーザーも効果のあるアップデートです。

ブログにアップロード済の2025年7月上旬のデータを用いて説明します。WSL2とVirtualBoxが共存している場合、VirtualBoxでの計算時間がネイティブLinuxの2.9倍かかっていました。 オープンCAEソフトの計算速度の比較

これはVirtualBoxのゲストOSから、avx、avx2機能が見えず、Nehalemにフォールバックしたことが原因でした(OpenBlasをコンパイルすると、コンパイルしたライブラリがNehalemになっていました)。


この問題がクローズアップされたのは、RHEL-10および互換OSのハードウェア案件(x86-64-v3:Haswell以降)を満たさないため、インストーラさえ起動できないことです。

以下のURLに示すように、Ver.7.1.12以降は、avx/avx2がマスクされる問題がfixされたとのことです。

https://github.com/VirtualBox/virtualbox/issues/36

最新版のVirtualBox-Ver.7.2.0により、確認した結果が添付図です。 前回と同様にメッシュを4分割して、4並列のMUMPS解法(BLASの性能がそのまま出る条件)としました。

VirtualBoxでの計算時間がネイティブLinuxの1.3~1.4倍に改善されています。

コア数が同じであれば、WSLはネイティブLinuxの1.1倍程度で計算できます。