フリー・オープンソースの電磁場解析ソフト/ONELAB2023年09月11日 19:02

英語で検索すると、"Free and Open Source Software for Electromagnetic Engineering: a Review."
というIEEEの資料が見つかりました。

興味はFEMなので、FEM関係の概要は以下の通りです。
"There is a very interesting and promising project, named ONELAB (Open Numerical Engineering LABoratory), that is worth considering. At present, the project is based on
Gmsh: pre- and post-processing
GetDP: solver"
例題紹介付きで紹介されていました。

ONELABの概要は、以下のURLに記載されています。
https://indico.cern.ch/event/1015906/contributions/4264253/attachments/2231196/3780607/onelab_cern_210422.pdf

https://getdp.info/doc/texinfo/getdp.html#Gmsh-examples
What is GetDP?
GetDPは積分微分方程式の数値解法のための科学的なソフトウェア環境であり、 物理的な問題(電磁気、熱、力学など)や数値的な手法(有限要素法、積分法など)との 結合が可能です。様々な次元(1次元、2次元、2次元軸対称、3次元)や時間状態(静的、過渡的、調和的)の問題を扱うことができます。GetDPの主な特徴は、離散的な問題を定義するデータ構成(ユーザがASCIIデータファイルで記述)と、これらの問題の記号的な数式表現との間の緊密性にあります。

Other FEM codesとして、
Elmer FEM
FEniCS
NGSolve
FreeFEM
XLife++
があげられていました。

ONELABのInteractive_Electrostaticsのテンプレートを用いて球の電場解析(2D軸対称)を行ってみると、GmshのGUIから設定ができました。

解析結果と手計算値は合っていました(内周11V/m、外周0.11V/m)。

ONELABによりRemeshするとメッシュが粗くなるので、細かいメッシュをmshファイルとして保存し、Remesh Automaticallyのチェックを外せばそのメッシュで計算します。

解析結果は、簡単にParaviewファイルにエクスポートできます。

裏技になりますが、Salomeからメッシュをエクスポート、Gmshでインポート・msh形式で保存。
メッシュと同じ名前のgeoファイルを作ると、Salomeのメッシュにおいても計算できました。

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